ELECTRIC BROTHER (電気兄)
君がかくした たからもの
子犬の口から こぼれでる
おにいちゃん おねえちゃん
ごきげんいかが
いっしょが好きなら
ふたりでおいで
君があつめた たからもの
わにの口から こぼれでる
あなたとショッピング
うでがとれそう あなたの目の前に
鼻がおちそう あなたの足もとに
我を忘れた 我を忘れた
我を忘れた あなたとショッピング
首がのびそう あなたの目の前で
足がとれそう あなたの足もとに
夢みてるよな 夢みてるよな
夢みてるよな あなたとショッピング
口がさけそう あなたの目の前で
髪がぬけそう あなたの肩のうえに
すずしい顔の すずしい顔の
すずしい顔の あなたとショッピング
KNOWING WHAT I HAVE TO DO,
KNOWING WHAT I HAVE TO DO,
CAN'T DO WHAT I HAVE TO DO
KNOWING WHAT I HAVE TO SEE,
CAN'T SEE WHAT I HAVE TO SEE
SOMEONE TOUCHES ME, TALKS TO ME
AND I CAN'T SEE ANYTHING
CAN'T DO ANYTHING
BE NIMBLE
BE NIMBLE, BE NIMBLE
NOTHING I CAN DO FOR YOU
YOU CAN BE A BEAUTY QUEEN
CAN BE A BIG POST MAN
CAN BE A NURSE IN SLUMBER
KARL-MARX STADT
声を聞かずに 確かめたいから
顔を見ずに 判断したいから
ぼくは頭を土にもぐらせて
きっと手さぐりで君を探してる
アフリカ象のハリー
彼女は動物園の鍵を手にいれたから
毎晩毎晩でかけてく
飼育の男に目もくれず
まっすぐ動物たちのところへ
サル トラ ライオン マントヒヒ
みんな彼女のお気に入り
でも彼女はいつも言ってる
“やっぱりハリーが最高ね
だってハリー!”
ハリーはとっても大人しい象だけど
夢中になったらそれひとつ
ハリーが鼻ばかり使って遊んでいるから
彼女は最近疲れぎみ
彼女がハリーにないしょで
別のオリで寝たりすると
夜の動物園にハリーのなく声
ハリー!
ある晩彼女が家にきて
“いっしょに動物園に行きましょう”
ハリーも彼女に飽きてきて
それでも彼女のせいじゃない
彼女がライオンのオリで
しつこくされてるとき
ぼくの後ろでものすごい足音がして
気がついたときにはハリーのおなかの下
ハリー!
テテ
テテ 穴のあいた手のひらに
テテ 彼女は花束さして
テテ こっちにやってくるよ ほら
テテ もう君の目の前
テテ つくりもののほほえみで
テテ 彼女は君にたずねる
テテ “なぜ君はここにいるの”
テテ かすれた低い声
テテ 彼女のまわりの怪しい
テテ けもののような人たち
テテ 地下室の夜が明けたとき
テテ ゆるされたのは彼女だけ
テテ 亜麻色の長い髪が
テテ 彼女のからだをつつむ
テテ “なぜ君は変わらないの”
テテ つめたい風の声