primitive accumulation II(経済学的イントロ)

(instrumental)



mkE( 十五夜)

鏡の柱を登ってゆき
視界の隅で動いている

ウィルのタイプライターは虫になって
僕のコンピュータは葉っぱになれるかな

誰も通らない渡り廊下は
天使たちの昼寝の場所になって

誰も使わない出入り口で
僕が見た 前から信じていたこと

もっとずっと 千年たっても
意味の変わらない言葉を聞かせて



no.3 (2頭の馬の背に)

並んで走る2頭の馬の背に
君は足を片方ずつ乗せて
彼らは兄弟 彼らは父と子で
息合わせて大地を駆ける

やがて彼らは世界のある場所に
それぞれの光を見つけ
2つの背中 だんだん離れていく
これ以上そこには立てない

走ってゆく 別々の方へ
君は飛ぶ 向こう岸に向かって



dice (不思議な旅)

それ以上でも 以下でも
何もない星では
2つ 数える間に 3回 音を出し
裸足で歩く子供を 見ている

放物線に沿って
君に会いに行こう
そして4分経ったら
もう誰にも見つからない

ありふれた仕掛けに
元気をなくしている 案内人を
連れて行って見せてあげよう 空を

Closer
Closer by the minute

このまま 落ちてきたようにきっと
最初から ここに居たのにずっと
このまま 落ちてきたようにきっと
後ろで 君が鳴らす鐘の音
時速5キロの貨物列車に乗って眠る

双曲線のぼって
君に会いに行こう
6回呼んでみても
まだ見つからない

隠れてた場所で
座りこんだ君と君のイヌを
連れて行ってここから先へ行こう



maria (マリア)

何にもなくて泣いてるマリア 自分の番が来るまでじっと
読みかけの本のページの中 拡大したら見えるマリア

鼻にかかった声がしたら 大事な部分を聞き逃して
案山子の服に空いた穴に 手を入れて見つけた2のマリア

ナーナーナナナナー ・・・
同じところを 何度も何度も

天国の建築家が探す たまごの形の水たまりを
縦にして彼が飛び込んだら 代わりに出てくる3のマリア



that’s always fantasy (ファンタジー)

You can believe in what you can see.
The world is good for you.
You can become what you want to be.
No one will care for you.
So you can try to see, that ’s always fantasy.



singing from the distance (遠い君への思い)

高音パート:
遠い君への思い 時間が経ち過ぎて
君が迷ったことなど ぼくには分からない
次に出会うときには 緑の光になって
そこで思い描いて 最初の雲の中を

低音パート:
どこにでも居れるよ ここに方向はない
君からのメッセージ 反対向きに読んでる
君の目と目の間 銀河の反対側
動くものの長さは ぼくには分からないよ



ashy sleep (灰の中のトカゲ)

どこへも 行く当てのない
ここにいても 退屈じゃない
灰の中で 生まれたとき 気づいていたよ
このまま眠る まだ暖かい灰の中で

指から 伸びてるテープに
草の中 見つけた磁石で
何度も 鳴き声を重ね 録音して
並べて 貼りあわせて 繰り返して

こだまはまた 口に戻り
きみの頬 膨らんでいく
もう一度 同じことを 言ってみたら
まっすぐに 天を刺す そんな夢見てる



human receiver (人体アンテナ)

顔の半分を隠してる君には
世界の半分がそっぽを向いて消えてく

体の半分使わない君には
誰かがそこに落書きを始める

Human Receiver
これじゃ感度が悪すぎる
もう少しこっちへおいで
Human Receiver
だんだん見えてくる景色
もう少しこのままでいて

一度にすべてを照らすことは出来ない
解決もいらない 曲の終わりも知らない

信じない人には教えてあげない
答えの半分を知っている君にも



slider (スライダースイッチ)

僕のアタマかすめて飛ぶ
君が見ている世界の一部
その先を見たくて

エレベーターのドアが開いて
誰も降りない 僕が行くよ
何も用事は無いけど

いつもと同じ気持ちに
なることに逆らってみても

指先で弾くように
切り替えろ君のスライダー

何もない空の方指差し
僕の目をそらそうとしてる
もうすぐ目の前
もっと知っておきたかった

時々君の口を使って伝えられる
出会うべき姿の彼の見分け方を

この身を捧げられるような
明らかでくもり一つ無い
君がくれた 太陽より
明るい色 空を照らす

今すぐ降りておいで
もうほらそこには
切り刻まれたような
君が棄てた羽のマークの
クルマに乗って街を走って
そこで出会った 前にも一度

君の目の色を変える
スライダーもここにあるよ



state of things (事の次第)

事の次第はいつも容赦なくて
一つ違えば真っ逆さまになって
説明すると文字が足りなくて
時計を見ては君を思ってる

何も知らないまま渡されたカバンに
マグネシウムと畳まれた空間

動き出したらもう顔をあげていて
興味ある方どうぞ ご参加ください

明日のわが身が今日に現れて
僕の帽子は何色でしたか
非常口だから今は使わないで
どこに置いたか思い出せない



quiz (神様が出したクイズ)

線 赤と青の交差する点
さあ 見えない水に潜って
声がこもっていくよ もっと深くへ

円描いて 忘れてあきらめても
まだ解こうとしてる
神様が出したクイズ

きみに半分 彼に半分
みんなで分けて 僕はこれさ

線 宇宙のどこでも 点
存在できる 線
部屋のどこかに 点
宇宙のどこでも 線
・・・



3 pigs and a starfish(7番目の素数)

(instrumental)